こんにちは!
自閉症スペクトラム児ユッキーの母、ナガユキです(≧∇≦)/
好きな人とスキンシップをすると幸せな気分になれますよね♪
これはスキンシップによって脳内にオキシトシンという物質が出されるからなんですって。
このオキシトシン、なななんと自閉症の薬として研究・開発されています!
この記事ではオキシトシンについてと、オキシトシンを意識した息子とのふれあいについて紹介しますね(≧∇≦)/
オキシトシンとは何か
オキシトシンとは脳内ホルモンの一種です。
陣痛促進剤や、授乳促進のための経鼻スプレー(ヨーロッパで認可済)などに使われるなど、女性にとって大切な働きをしているそうですよ。
その一方でオキシトシンの受容体は男女関係なく存在しています。
そしてストレスを緩和させたり、人と人との信頼関係を強めたりするといった大切な働きがあることがわかってきました。
▼オキシトシンには以下のような効果があるそうです。(『自律神経を整えてストレスをなくすオキシトシン健康法』15~16ページより)
- ストレスから解放される
- 副交感神経のはたらきがよくなり、自律神経が調整される
- 血管を広げて血圧を下げる
- 動脈硬化を防ぐ
- 血糖値を下げて糖尿病を防ぐ
- 胃腸が丈夫になる
- 便秘が解消する
- 免疫力がアップする
- 心臓の機能が高まる
- 脳の疲れをスッキリ解消する
- 深くて質のよい眠りにつけるようになる
- 体の痛みがやわらぐ
- 認知症を予防する
- 人に対してやさしくなる
- 共感力が高まる
- 人への信頼感が増す
これらの効果のうち、下3つの
- 人に対してやさしくなる
- 共感力が高まる
- 人への信頼感が増す
は、自閉症スペクトラムの人にとって特に大切なことですね!
オキシトシンには「自分と他者は違う存在」という認識を抑え込むはたらきもあるんだとか。
つまり「他者のことを自分と同じように思うことができるようになる→共感力が高まる」という仮説があるそうです。
なお、オキシトシンが足りなくなるとキレやすくなることも覚えておきたいですね(^_^;)
幼児期に可愛がられた子どもはオキシトシンがよく分泌されるようになるんですって♪
一方、オキシトシンが分泌されにくく育ってしまった人も、オキシトシンが出やすい環境にいればちゃんと分泌されるようになるそうです!
▼参考文献:『自律神経を整えてストレスをなくすオキシトシン健康法』著:高橋徳
大人にとっても非常に参考になる良本でした!
▼さらにこのオキシトシンは、セロトニンという脳内物質の分泌を促進させるはたらきもしているそうですよ(≧∇≦)/
自閉症の薬(開発中)としてのオキシトシン
このオキシトシンを自閉症スペクトラム障害の薬として開発しようという動きがあります。
▼自閉スペクトラム症の成人男性にオキシトシンを鼻からスプレーで摂取してもらった結果、このような効果があったそうですよ。
- 常同行動と限定的興味が軽減
- 話しかけられる際に相手の目元を見る時間が長くなった
- 表情が豊かになった(表情の変化のしにくさが緩和された)
▼参考ページ
『世界初 自閉スペクトラム症へのオキシトシン経鼻スプレーの治療効果を検証しました』
『オキシトシン治療で表情が豊かに?―自閉スペクトラム症の改善効果とその経時変化―』
↳国立研究開発法人 日本医療研究開発機構ホームページより
こちらの薬の研究開発も興味深いですね!
ただし、薬としてたくさん摂取するとオキシトシンを受け取る力が鈍感になったり、自分でオキシトシンを出す能力が衰えるのではないかと考える研究者もいらっしゃいます。
スキンシップでオキシトシンの分泌促進!
オキシトシンが一番多く分泌されるのは「好きな相手とスキンシップをすること」なんですって♪
なので私は「息子がスキンシップ的な甘えを求めてきたときにはできるだけスキンシップをする」ことにしました。
▼具体的にはこのような感じです。
- 抱きついてきたら抱きしめる。
- 背中に乗ってきたらおんぶしたりお馬さんごっこをして遊ぶ。
- 肩車や、親の身体を登らせるような遊びを楽しむ。
- 機嫌が良いときにお腹にぶーっと口をつけたり、くすぐり遊びをしたりする。
- 一緒にお風呂に入る
- 添い寝を求めてきたら添い寝する。
注意としては、「スキンシップを求めてきたとき・乗り気なときに」スキンシップをするということです。
オキシトシンは「気持ちいい」と感じているときに出るホルモンですから、相手が求めていないのに親の都合でスキンシップをしないようにしています。
一人遊びなど、他のことに集中しているときにスキンシップをされても嬉しくないでしょうから。
同じようにスキンシップに満足して一人遊びをしに行ったらもう追いかけません。
一人遊びだって息子にとっては大切な時間ですからね♪
「スキンシップは求めてきたときにする」を基本にしています。
つまり「ただスキンシップさえすればいい」というワケではないんですよね。
でも難しく考えることはありません。
スキンシップをして、相手が微笑んだり笑ってくれているなら大丈夫です♪
また、息子は2歳5ヶ月から動物の人形をかわいがるようになりました。
オキシトシンはペットなどの動物をかわいがることでも分泌されます♪
アニマルセラピーやイルカセラピーなどに効果があるのもオキシトシンが関係しているのかもしれませんね。
残念ながら我が家では動物を飼うことはできません。
ですが、動物をかわいがることでオキシトシンが分泌されるなら、動物の人形をかわいがることでも多少なりともオキシトシンが分泌されるはず!
というわけで、息子には動物の人形を好きなだけかわいがらせています。
スキンシップ以外にオキシトシンを出す方法
『自律神経を整えてストレスをなくすオキシトシン健康法』に書かれていた大人向けのオキシトシンを出す方法について紹介します(≧∇≦)/
五感に心地いい刺激を与える
オキシトシンは五感に心地いい刺激を与えることでも分泌されます。
- おいしいものを食べる
- 好きな香りをかぐ
- 好きな音楽を聴く
- 美しい景色を見る
- 体への心地いい刺激(スキンシップなど)
スキンシップ以外にも、「ああ、おいしい!」「良い香り~♪」「この音楽好き!」「良い景色♪」といったぐあいに「自分の好きなもの」に囲まれてオキシトシンを分泌させることができるんですね♪
他人と交流する
▼オキシトシンにはこちらのような特徴があります。
- 相手に親切にすると自分も相手もオキシトシンが分泌される
- 他人に関心を持つだけでも分泌される
だからこそ、オキシトシンがたくさん出るようにするためには人との交流が大切なんですね。
しかもオキシトシンがたくさん出ている人は、自分にも相手にもオキシトシンが分泌されるような行動をします。
そのためか、オキシトシンがたくさん出る人のグループに入った人は、自分もオキシトシンがたくさん出る体質に変わっていくんですって♪
幸せな人が「自分も相手も一緒に幸せになろう」とするのは、このオキシトシンのはたらきと考えられるそうですよ。
「我が子をオキシトシン体質にしよう!」と考える親御さんは、まず自分がオキシトシン体質になれるよう幸せいっぱいになることを目指すと良いんじゃないでしょうか。
▼本当に、こちらの本は心からおススメします!
あとがき~息子ユッキーの成長とオキシトシン~
1歳11ヶ月で「広汎性発達障害」と最初の診断を受けた頃の息子は、母である私以外とは目を合わせることもなく、自分から甘えることもありませんでした。
目を合わせる以前に、他人には顔を向けることもなかったです。
あの頃は真剣に「母以外の人とも信頼関係を築けるようになってほしい」と思ってましたね。
それが、発達支援(さくら・さくらんぼ保育導入の保育園)に通い始めてから2~3ヶ月ほどで私以外の家族にも甘えられるようになりました。
オキシトシンいっぱいの人たちに囲まれるのが良かったのかもしれませんね♪
私に対してもそれまでより甘えるようになり、たくさんスキンシップができるようになったんですよ♪
スキンシップが楽しめるようになってからますます息子の発達は加速しているように感じています。
驚いたことに、先生や友達の親御さんと目が合うようになってきました。
表情もぐっと良くなり、いつもニコニコしています。
言葉も出てくるようになりました。
ある方法を実践したことも合わせて自傷行為も激減しましたね。
発達専門病院の先生から「お子さんの最優先課題は、他人の存在が自分にとって良いことだと思えるようになること」と言われたんですが、まさにこの最優先課題を達成しつつあるんじゃないかと。
この先生にオキシトシンについて聞いてみたところ「オキシトシンは他者への信頼を増すので、まさしくユッキー君に大切なことですね。」と言っていただけました♪
スキンシップを楽しんで「他人と一緒にいることが楽しい」と思えるようになってくれたら親としてとても嬉しいですね(≧∇≦)/
これは私が自分の知識から思いついて実践していることで、自閉症スペクトラム児に対する療育として有効かどうかはわかりません。
ですが個人的には効果があると確信して実践しています。
定型発達の子どもにもスキンシップが大切であるのと同じように、自閉症スペクトラム児の子どもにもスキンシップは良い効果をもたらしてくれると信じているからです。