こんにちは!
自閉症スペクトラム児ユッキーの母、ナガユキです(≧∇≦)/
息子のユッキーは1歳10ヶ月頃から自傷行為がはじまりました。
「頭を割らなきゃいけない!」とでも言うかのように激しく頭を打つ姿を見るのは、つらいなんて言葉で済むものではなかったですね。
ですが、2歳3ヶ月で受診した発達専門病院の先生からいただいたアドバイスからある方法をためしたところ、2ヶ月ほどで自傷行為が激減しました♪
この記事ではその方法についてご紹介します(≧∇≦)/
2ヶ月で自傷行為を激減させた方法
私はユッキーが2歳3ヶ月のときに発達専門病院を受診しました。
そのとき、先生にどうすれば自傷行為を減らせるか相談したところ、
「ユッキー君は不快な思いをしたときに、痛みというわかりやすい不快な刺激を求めるんです。
わけのわからない不快さよりも、打てば痛いというわかりやすい不快さの方がユッキー君には良いんです。
だから不快な気持ちになった時に頭を打って、不快さのすりかえをしているんですね。
できるようなら自傷行為をしようとしたら止めてハグ(抱きしめること)してあげてください。痛みよりもハグの方が気持ちいいと理解できるようになれば自傷行為は減っていきますよ。」
とアドバイスをもらいました。
▼そこで、私が実践したのはこの方法です。
- 自傷行為をしようとしたら阻止する(ぶつけようとしてる頭を手で守る)
- 抱きしめて「頭を打たなくても大丈夫、大丈夫だよ」とゆっくり語りかける
*ユッキーは抱っこに対する感覚過敏はありませんでした。
パニック状態にまでなってしまうと暴れるのでどうしようもないんですが(^_^;)
(おそらく、先生が「できるようなら」とおっしゃったのもパニック状態では無理だと考えてのことと思います。)
とにかく、できるだけやるようにしました。
自傷行為を始めようとした瞬間にサッと私の手でユッキーの頭を守り、優しく抱きしめて「頭を打たなくても大丈夫、痛い痛いしなくて大丈夫」とゆっくり語りかける。
すると、しだいにパニックまで悪化することなくユッキーが落ち着くようになりました。
そう、まずパニックが減ったんです。
これを続けて2ヶ月ほどたった2019年4月30日のこと。
自傷行為をしようとしたユッキーが、打とうとしていた頭を自分で止めたんです!!!
そして「抱っこ~!」と言って泣きました。
私はユッキーを抱っこして「頭を打たなくてえらかったね♡」と褒めまくりました(笑)
ここからユッキーの自傷行為は激減します。
2019年5月には、ついに自傷行為ゼロの日までできました♪
ただし、まだ我慢しきれずに頭を打ってしまうこともあります。
私も家事をしているときなど、間に合わずに自傷行為を止められないこともあります。
あせることなく、これからも続けていきますね♪
自傷行為を「無視」する対応について考えたこと
自傷行為への1つの対応方法として「無視」があります。
これはかんしゃくへの対応と同じで「自傷行為をしても大人は関心を持ちません」というメッセージになります。
ある療育園が出している療育の本にも「自傷行為には無視で対応する、ケガには注意」といった意味の記述がありました。
ただし、この「無視する」という方法は「自傷行為をすることで大人にかまってもらえる」と子どもが(無意識にでも)考えていることが前提となっています。
私も5ヶ月間ほど、この「自傷行為は無視する」という方法で対応していましたが、よくなる気配はありませんでした。
▼ところが発達専門病院の先生からの「ユッキー君は不快な思いをしたときに、痛みというわかりやすい不快な刺激を求めるんです」というアドバイスを聞いてハッとしたんですよ。
ユッキーは私の気を引きたくて自傷行為をしていたんじゃない。不快な思いでわけがわからなくなっているときに、わかりやすい痛みという不快な刺激を求めてたんだ。
それなら不快な思いをしているときこそ「抱っこという気持ちの良い刺激で落ち着ける」ことを学ばせる必要があるんじゃないか、と。
そうして「自傷行為を止めてハグ」を続けた結果、2ヶ月かかりましたが自分で自傷行為を止められるようになりました。
私のこの考えが正しいかどうか、書いてある本はまだ見つかっていません。
自然発達ではなく、この方法のおかげで自傷行為が減ったという証拠も出せません。
ですが、私とユッキーにとってはこの方法が正解だったと思っています。
あとがき
ユッキーが打とうとしていた頭を自分で止めて、私に向かって「抱っこ~!」と言いながら泣きついてきたときの感動は、たとえようのないものでした。
自閉症スペクトラム児の子育ては、感動の多い子育てになるのかもしれません♪
あなたが幸せあふれる子育てができるよう願っています。
▼なお、この記事の方法と共にこちらのような療育的な働きかけも同時進行で進めていたことを追記しておきます。