【自閉症スペクトラムの早期支援・療育】JASPER(ジャスパー)プログラムとは

JASPERプログラム
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こんにちは!

自閉症スペクトラム児ユッキーの母、ナガユキです(≧∇≦)/

 

息子ユッキーは2歳7ヶ月から発達専門病院で「JASPERプログラムジャスパープログラム)」という療育を2週間に1度受けることになりました!

 

この記事では、このJASPERプログラムについてご紹介します(≧∇≦)/

 

▼JASPERプログラムを実際に受けたレポートはこちら。

 

JASPER(ジャスパー)プログラムについて

JASPERプログラムとは

JASPERプログラムとは、「子どもの自発的な遊びを通して、共同注意や要求行動に働きかけ、他者とのかかわりあいを育てる」技法です。

カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の Connie Kasari 教授らによって自閉スペクトラム症の子どもへの介入法として開発されました。

JASPER」という言葉は,Joint Attention( 共同注意 )、Symbolic Play( 象徴遊び )、Engagement(相互的な関わり)、Regulation(感情調整)の頭文字をとったものなんですって。

 

JASPERプログラムの目的

▼JASPERプログラムの目的は主に3つ!

  • 共同注意や要求行動を促進し、その多様性を増やす
  • 相互的な関わりのなかで他者へ自発的にかかわっていけるように、またその関わりを維持できるように支援する
  • 遊びのスキルも向上させていき、自閉症児において苦手とされる象徴遊びを育てていく

 

▼わかりやすく言い換えるならこんな感じでしょうか。

  • 遊びを通して様々なコミュニケーション方法を学ぶ
  • 自分から他人と関われるようにする
  • 遊びのレベルを上げ、自閉症児が苦手なマネっこ・見立て・ごっこ遊びの力を育てる

 

JASPERプログラムの特徴

遊びの形で実践するのがJASPERプログラムの一番の特徴といえるでしょう。

先生と対象児の1対1で行われる個別療育でもあります。

そのため、1歳から小学生くらいまでと対象年齢が比較的広いプログラムとなっています。

 

近くのおもちゃ屋さんなどで手軽に買えるオモチャを使って、保護者が家庭で実践できるのも素晴らしい!

 

自然な遊びから学べるようになっているため、無理やりコミュニケーション方法などを教え込むようなこともありません。

つまり子どもにとって負担が少ないプログラムでもありますね。

実際、息子のユッキーは「遊びに行く」と楽しみにしているようです(笑)

 

また、JASPERプログラムを開始する事前に「SPACE(スペース)」「ADOS-2(エイドス)」という評価・検査をします。

これは対象児の現状を細かく知ることで、その子にとって必要な支援を見極めるために実施します。

こうしてJASPERプログラムはその子のレベルに最適な働きかけをしていくJため、オーダーメイドのようなプログラムとなるのも特徴といえるでしょう。

 

JASPERプログラムの進め方

JASPERプログラムそのものを開始する前に、「SPACE(スペース)」という短い遊びとコミュニケーションの評価をし、取り組む課題や目標を決めます。

この「SPACE(スペース)」の次に「ADOS-2(エイドスツー)」と呼ばれる検査も実施し、その時点での子どものコミュニケーション力をさらに細かく確認します。

 

こうした評価・検査の結果を受けて、その子にとって最適な働きかけでのJASPERプログラムが実施されます。

 

JASPERプログラムは1回約30分。

先生と1対1で、様々なオモチャを使って遊びながら対象児のコミュニケーションを引き出していきます。

 

実施スケジュールは「週1回で全20回」の施設もあれば「月に2回で全10回」の施設もあるようですね。

 

全20回、もしくは全10回のJASPERプログラムがすべて終了した後は「SPACE(スペース)」を再度実施してJASPERプログラムの効果を調べます。

この「SPACE(スペース)」を定期的に受けることで、家庭や集団生活でどのような遊びや関わり方を目標にすれば良いかを先生から提案してもらえるので、親としてはありがたいです!

 

JASPERプログラムの実施スケジュール例

息子が通う発達専門病院でのJASPERプログラムの実施スケジュールをご紹介します(≧∇≦)/

 

まず「SPACE(スペース)」

2週間後に「ADOS-2(エイドス)」

さらにその2週間後からJASPERプログラムを開始。

 

以後2週間に1度のペースで全10回JASPERプログラムを実施し、終了した2週間後に「SPACE(スペース)」を再度実施するというスケジュールになっています。

 

JASPERプログラム全10回が終了したあとは、息子の発達に応じて次の療育に移行する予定です。

 

JASPERプログラムを実施する施設によって、スケジュールは異なります。あくまでも一例としてご参考までに♪

 

息子がJASPERプログラムを受けることになった経緯

息子ユッキーの場合、1歳半健診で引っかかって発達専門病院を予約。

予約から8か月後に発達専門病院を受診、その1か月後に発達検査、そのさらに1か月後に自閉症スペクトラムの診断を受けました。

その診断を受けた際に「今のユッキー君はまだ集団療育ができるレベルではないので、JASPERプログラムという個別療育を受けましょう。」と提案されたんです。

 

つまり、ユッキーにとっては発達専門病院で受ける初めての療育!

このJASPERプログラムを通してどれだけ成長できるか楽しみです♪

 

あとがき

息子は自閉症スペクトラムと診断されたのが比較的早かったおかげで、JASPERプログラムを受けることができます。

多くの人の支援がいただけるのは本当にありがたいですね。

 

JASPERプログラムを受けた息子がどのような成長を見せてくれるのかについては、別記事などでレポートしたいと思います(≧∇≦)/

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